船を利用した医療提供の実証訓練が本日都内で実施され、災害時多目的船(病院船)の実現をめざす国会の「海洋国日本の災害医療の未来を考える議員連盟」の皆様とともに、訓練現場を回らせていただきました。
首都直下地震の発生を想定。羽田空港に設置された臨時医療施設(SCU)に全国から災害派遣医療チーム(DMAT)が参集し、重症患者を広域搬送するものですが、急性期患者の一部を近くに接岸した船に搬送して治療を行う訓練です。
自衛隊の護衛艦「いずも」が東京港の木材ふ頭に接岸され、船内の格納庫や手術室などを使って、羽田から搬送された急性期患者を治療。練習艦「海鷹丸」を使って透析患者などを艦内で治療しながら被災地域外へ搬送する訓練が行われました。
羽田空港のSCUで患者のトリアージなどの訓練を見たあと、護衛艦「いずも」に乗船し、羽田から搬送された患者への対応のほか、手術室や集中治療室などを見ながら説明を受けました。
防災対策の一環として都議会でも繰り返し船を活用した海上からの医療支援を取り上げてきました。今回の実証訓練を見て、医療機能を備えた「病院船」は非常に有用であることを改めて実感しました。