東京都私立学校助成審議会が5月20日、都庁内で開かれ、高倉良生は幼稚園における「満3歳児受け入れ補助」の創設について質疑を行いました。
同審議会は東京都の私立学校への経常経費補助金配分の基本方針や私立学校振興助成に関する重要事項について、知事の諮問に応じて審議する機関です。
平成27年度の都の私立学校助成予算は総額1762億円余(前年度比1.3%増)。この日の審議会では、27年度予算の内容や26年度予算の執行状況、27年度の私立学校経常費補助のうち特別補助の配分額などについて審議しました。
この中で高倉は、3歳の誕生日を迎えた子どもを年度途中で幼稚園に入園させ保育する「満3歳児受け入れ補助」について、従来の「3歳児保育」との違いや受け入れ実績を質しました。
都は幼稚園における3歳児の就園の促進を図るため、「3歳児就園促進補助」(3歳になった年の4月に入園)を実施していますが、都私学部の答弁によると、昨年度は9割以上の園が対象になっています。一方、「満3歳児」の受け入れを行っている幼稚園は年々増加し、昨年度で54園(受け入れ人数171人)になっています。
「満3歳児」の受け入れが増加している要因として、一人っ子家庭の増加や地域で異年齢の子どもと接する機会が少なくなっている中で、早いうちに幼稚園に入学させ、多くの子どもとふれあいながら優れた幼児教育を受けさせたいと望む保護者が増えていることが考えられます。
高倉は「質の高い幼児教育を行ってきた私立幼稚園において、早期の受け入れ態勢が整うのは望ましいことであり、今後もさらに推進してほしい」と、都の取り組みを求めました。都の「満3歳児受け入れ補助」は平成28年度に新設されます。