2012年2月27日月曜日

都市エネルギーのあり方を探るため川崎天然ガス発電所を視察

 高倉良生は27日、東京都本部政策局メンバーとともに、川崎天然ガス発電所(川崎市川崎区)を視察し、今後の東京のエネルギーのあり方について意見交換しました。

昨年の東日本大震災後、東京都は100万キロワット級の天然ガス発電所を都内に設置する方針を打ち出しました。都民の日常生活と東京の産業を安定的に支えるため、今後の都市エネルギーのあり方について活発な議論を展開していく必要があります。

同発電所は、天然ガスを燃料とし、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせて原動力とするコンバインドサイクル方式で発電しています。ガスタービンを回した燃焼排ガスを回収して蒸気タービンも回します。発電効率は58%と非常に高く、注目されています。出力は2基の発電機合わせて約85万キロワットとなっています。

年間の天然ガス消費量は、5~6億立方メートルで、発電所長は「これだけ大量の天然ガスを調達するには、産出国と国レベルで交渉する必要もある」と語っていました。また、発電所建設には環境アセスに時間を要することも指摘していました。

東京都が100万キロワット級の発電所設置を進めるためには、用地確保のほか、燃料となる天然ガスの調達、長い建設期間などの課題があることが分かりました。

私たちは大都市・東京の電力供給対策のひとつとして、古い火力発電所の発電効率を上げる取り組みも重要と考えており、それを都議会で強く提唱しているところです。