2011年12月23日金曜日

都ががれきを受け入れる岩手県宮古市を現地調査

 東京都が本格受け入れを始めた被災地のがれきの状況などを調べるため、岩手県宮古市に行ってきました。
 岩手県内のがれきの量は約435万トンにのぼりますが、処理が終わったのはまだ3%にしか過ぎません。しかも57万トンは県外での広域処理に頼らねばならない状況です。

被災地を支援するため東京都は既に3年間で50万トンのがれき受け入れ方針を明らかにしています。そして宮古市から試験的に1千トンの受け入れを行い、昨日から1万トンの本格受け入れを始めました。宮城県女川町からも10万トンの受け入れを進めます。

本日訪れた宮古市のがれき仮置き場では、選別作業の工程や3つの段階で実施している放射能検査の状況をつぶさに見て回り、関係者と意見交換しました。放射能検査の結果は全く問題ないレベルです

宮古市から東京に運ばれるがれきは、盛岡の貨物専用駅から貨車に積まれます。しかし、がれきの量や輸送コストを考慮するなら、海上輸送も検討する必要があります。現に岩手県沿岸には大型船が使える港が6つあるとのことでした。

いずれにしても、なかなか進まない被災地のがれき処理を推進するために、たくさんの自治体の協力が必要です。東京に続いて、秋田県、八戸市、静岡県、埼玉県などが相次いで受け入れを表明したと聞いています。みんなで力を合わせる時です。