7月27日、仙台市太白区にある障がい者就労支援施設「まちの工房 まどか」を訪問し、施設を運営する社会福祉法人「円」の毛利憲也理事長らと懇談しました。
この施設は仙台市の海辺に近い若林区にありましたが、4年前の東日本大震災で大津波のため壊滅。その後、現在の地で素晴らしい新施設として復興を成し遂げました。私は「復興を見届けるまで応援を続けよう」と訪問を続けています。
被災した「まどか」を知ったのは震災直後のことでした。「被災地に届けてほしい」と東京・中野区の高齢者施設の方々が作った大きな紙のコイノボリを公明党の鎌田城行・仙台市議を通じて「まどか」に届けました。当時、「まどか」は太白区の仮施設に避難し、障がい者の皆さんが細々とまゆ玉を使った工芸品「福幸だるま」を作っていました。
その後、「まどか」を訪問した公明党の梁川妙子・中野区議(当時)らが「福幸だるまの販路がない」と聞き、平成23年6月の中野区議会定例会で福幸だるまの販売支援を提案。田中・中野区長が直ちに対応し、中野区役所1階の福祉売店で販売がスタートしました。
中野区の販売支援はマスコミで大きく取り上げられ、その反響が「福幸だるま」の販売を大きく広げる結果となり、1年後の施設復興への大きな弾みになりました。当時の「まどか」の施設長は「中野の支援がなければ、こんなに早く施設が復興することはなかったと思います」と語っていました。
現在、「まどか」を利用する障がい者の方々は60名に増え、新たなサテライト施設も近くに設置されました。障がい者の方々は日々、ベーカリーカフェでの店舗・販売活動、クラフト工芸品の製作、Tシャツ・バッグなどのシルクスクリーン印刷のほか、企業見学・職場実習を通じた一般就労へのチャレンジに取り組んでいます。
7月30日には施設再建3周年イベント「まどか感謝祭」も盛大に開催されました。