東京都が平成26年度開場を目指す豊洲新市場の予定地で、現在進められている土壌汚染対策の状況を調査しました。予定地では、6月に完成した仮設土壌処理プラントで、汚染土壌の微生物処理・洗浄処理・中温加熱処理が進められており、その説明を受けながら各プラントの処理工程を見て回りました。
豊洲新市場の予定地では、かつて石炭から都市ガスの製造がおこなわれていました。その過程で副産物として生成されたベンゼン・シアン化合物・ヒ素など7つの物質による土壌・地下水の汚染が確認されています。
この汚染対策について東京都は、専門家による対策の検討や工法などの検討を踏まえ、新市場の安全・安心を確保するため、法令で求められる水準を上回る対策を講じることにしました。
土壌汚染対策については、かつてのガス工場操業時の地盤面より2メートル下までの土はきれいなものに入れ替える、その上に厚さ2.5メートルのきれいな土を盛る、操業地盤面下2メートルより下の土壌汚染物質を取り除く…などを進めます。このほか、地下水汚染、液状化対策も行われます。
都は今年度中に土壌汚染対策工事を完了し、平成26年中の豊洲新市場の開場をめざしています。