東京・中野区は、手助けが必要な障害者と、手助けをしたい人を結ぶ「ヘルプカード」を作成しました。9月1日に行われる区の総合防災訓練の会場(大和小学校・神明小学校)を皮切りに配布がスタートします。「ヘルプカード」は都議会公明党が提案をしていたもので、中野区は都の補助を活用してカードを作成しました。今年度に1万枚、来年度にも1万枚を配布することにしています。
障害のある人の中には、災害時や緊急の時、または日常的に「ちょっと手助けが必要」な場合に、コミュニケーションに障害があってそれを伝えられない人や、困っていることそのものを自覚していない人もいます。障害のある人が「ヘルプカード」を身につけておくことで、周囲の人が配慮や手助けしやすくします。
「ヘルプカード」の中には、氏名や連絡先のほか、配慮してほしいこと、手助けしてほしいことを自由に記入するようになっています。例えば、「耳が不自由です」「移動のとき誘導して下さい」「アレルギーがあります」「○○が苦手です」などを記入しておきます。
もし、あなたがまちの中で障害のある人が困っている状況を見かけたら、声をかけ、このヘルプカードの内容に沿った支援をして下さい。こうした輪が広がることで、障害のある人の安心につながっていきます。