2013年11月17日日曜日

フィリピン台風の被災者救援へ募金活動を応援

高倉良生は11月17日、JR中野駅北口において、「中野区フィリピン台風被災者救援の会」が進める救援募金活動を応援しました。

フィリピンを襲った巨大台風30号はレイテ島などに甚大な被害をもたらしました。フィリピンの国家災害対策本部によると16日までに死者3637人、行方不明者1186人、合わせて4823人に上っています。被害はさらに増えることも予想されます。

被災現地では、まちの中にガレキが広がり、遺体も放置されたままのところがあるほか、医療体制や生活物資が不足していることから、救援活動の強化が待ち望まれています。日本からも自衛隊や民間の緊急援助隊が現地に飛んでいます。

この日の募金活動では、たくさんの皆さまからご協力をいただきました。お寄せいただいた募金は日本赤十字社東京都支部を通じて、早急にフィリピンに届けることになっています。被災者の方々への救援が一刻も早く前進するよう願っています。

まち全体がアール・ブリュットの美術館に

高倉良生は11月17日、中野区の野方商店街で開催された「ストリートギャラリー展2013」に参加しました。また、野方WIZで同時開催された作品展「アール・ブリュット de 街おこし3」を見学し【写真左】、今年も新しい芸術「アール・ブリュット」作品でいっぱいになった野方の街を歩きました。

今回で3回目となるストリートギャラリー展は野方商店街振興組合(榎本雅則理事長)が主催するイベントです。同時開催の作品展は、世界に向けて「アール・ブリュット」の発信を続ける社会福祉法人・愛成会が共催し、全国の作家の作品を展示したものです。

「アール・ブリュット」は「生(き)の芸術」といわれ、専門の美術教育を受けていない人々による既存の価値観にとらわれない芸術です。これを提唱したフランスの作家、ジャン・デュビュッフェは「最も純粋で、最も無垢な芸術であり、作り手の発想力のみが生み出す」と語っています。

野方WIZでの「アール・ブリュット de 街おこし3」には、世界的にも注目されている作家をはじめ国内で活動する多数の作家の作品が展示されました。次々に訪れる見学者に対し、愛成会のアートディレクターである小林瑞恵さんらが一つひとつの作品を詳細に解説していました。

高倉良生は公明党中野区議団の平山英明議員、甲田ゆり子議員と展示作品を鑑賞するとともに、小林さんや榎本理事長らと懇談。商店街が新しい芸術に着目し、街全体をひとつの美術館のようにしてユニークなイベントを展開する意義などについて意見交換しました。

商店街ではイベント期間中(11月9~17日)、買い物をした人に抽選券を配布。それを持って「アール・ブリュット de 街おこし3」の作品展を見に来ていただき、会場内にある箱に抽選券を投函すると、最終日の抽選会で景品が当たるという仕組みで、一人でも多くの人に「アール・ブリュット」作品に接してもらうよう工夫しています。

高倉良生は2009年(平成21年)12月9日の都議会本会議で初めて「アール・ブリュット」を取り上げ、発信の拠点づくりや作家の方々の活動に対する支援を訴えてきました。また、都庁の展望台や都政ギャラリーでの「アール・ブリュット」展の開催を応援してきました。中野区議会でも公明党の甲田ゆり子議員らが積極的に支援を訴えてきました。

2010~11年にパリで日本人作家の展覧会が開かれ、大好評を博しました。現在、日本人作家46人による約850点の作品がヨーロッパ各地を回る巡回展が続けられ、今年、ロンドンで開かれた巡回展では9万人を超える来場者でにぎわいました。

国においても公明党の高木美智代衆院議員や山本ひろし参院議員らが応援し、今年10月~11月に文科省で初めての「アール・ブリュット」作品展が開催されました。国の来年度予算概算要求にも「アール・ブリュット」などの芸術活動を支援する関連経費が計上されています。

商店街のイベント広場を中心に開催されたストリートギャラリー展
 
イベント会場で挨拶する高倉良生

2013年11月16日土曜日

スタンドパイプが配備された中野1丁目町会の防災訓練に参加しました

高倉良生は11月16日午前、中野区中野1丁目の区立城山公園で開催された中野1丁目町会の防災訓練に参加してきました。

高倉は、いざという時、住民自らの手で初期消火活動ができるよう「スタンドパイプ」という器材セットを各地域に配置するよう推進していますが、同町会は今年度、器材が配備された一つです。

暖かい日差しのもと、町会の皆さんは、消火栓を使ったスタンドパイプによる放水訓練や、公園地下に設置された防火水槽から小型消火ポンプで放水する訓練、起震車での地震体験などに取り組みました。

防火水槽から小型消火ポンプで放水訓練する参加者
 
町会に配備された初期消火用スタンドパイプセット
(カバーがかけられ中身が見えなくてすみません)

2013年11月15日金曜日

銀座で「東京ユビキタス計画」の効果を体験しました

高倉良生は11月15日、東京都が銀座エリアで進める情報インフラを通じたユニバーサルデザインの街づくり「東京ユビキタス計画」を視察し、普通のスマートフォンを持ってさまざまな街の情報を得ながらの街歩きを体験しました。この計画を都議会公明党は積極的に推進しています。

情報インフラ整備のモデルとして東京都が取り組むこの計画では、国際規格の「ICタグ」を街の中のさまざまな場所に設置。それにスマートフォンをタッチすると、地域の情報や道案内、観光ガイド、障がい者支援、災害時の誘導など多様なサービスにつながります。

この日の視察では「ココシル銀座」というスマートフォンアプリ(AndroidやiPhoneに対応)を使いました。銀座ならではの店舗・イベント・ニュースなど1万件以上の情報が提供されます。日本語のほか、英語、中国語、韓国語に対応しています。

お店の前に張ってある店舗タグにスマートフォンをタッチすると、お店に関する新着情報が音声とともに流れてきます。街中にある気になる建物にスマートフォンのカメラを向けると、それに関する情報が得られます。テーマに関連するスポットを巡るツアーもガイドしてくれます。

災害時に必要な情報を得るために、都の防災マップにもつながり、周辺の避難場所や帰宅困難者のためのステーションなどが分かります。

銀座エリアでの実験はスタートして8年目になります。その間の携帯端末やネット環境の進化のスピードはすさまじいだけに、時代を先取りするさらなる取り組みが求められています。

地下街でも目的地まで案内してくれます

街中にある「ICタグ」。ここにスマートフォンをタッチします
 
山野楽器前に張られている「店舗タグ」にタッチして情報収集
 
東京都防災マップから周辺の防災情報が得られます
 





 

消火栓を活用する「応急給水用資器材」の配布進む

災害時に「消火栓」や「排水栓」から飲料水を確保するため、都議会公明党は東京都による都内自治体への「応急給水用資器材」の配布を推進しています。高倉良生は11月14日の都議会公営企業委員会の質疑で現在の配布状況をただしました。

都内で大規模な災害が発生した場合、東京都水道局や各自治体による応急給水にも限界があることが想定されるため、住民自らの手で水道水を確保できるようにするのがこの資器材です。スタンドパイプと呼ばれる器材を消火栓や排水栓に差し、ホースの先についた簡易型の水道蛇口から水道水を出すものです。

都は「今年度は500セットを区市町に貸与する計画。各区市町と調整のうえ、覚書を締結し、485セットを貸与済み」と答えました。

高倉はさらに、資器材の配布とともに重要なのは、訓練の実施や消火栓・排水栓の設置場所をあらかじめ自治体や住民に提供しておくこと、と指摘しました。これに対し水道局は「応急給水に使用する消火栓や排水栓は区市町と協議して選定し、その情報を区市町へ提供する。区市町が地域住民と実施する応急給水訓練などの場で、地域住民にも情報提供する」と答えました。

都営バスの全車両に「Wi-Fi」機器を設置へ

高倉良生は11月14日開かれた都議会公営企業委員会で質疑に立ち、都営バス全車両への「Wi-Fi」機器の設置や、都営地下鉄での視覚障がい者対策について質問しました。

【都営バスへの「Wi-Fi」機器設置】

都議会公明党はこれまで、さまざまな機会を通じて都営バスへの「Wi-Fi」機器導入を提案してきました。この日の質疑で高倉は機器設置への取り組み状況をただしました。

これに対し交通局は、①8月に機器を設置する通信事業者を決定した②スマートフォンなどで都営バスの「Wi-Fi」を選択し、立ち上がる登録画面からメールアドレス登録を行えば、誰でも無料で利用できる③外国人旅行者も使えるよう4カ国語で案内する④接続は1回あたり180分とし、1日に何度でも接続でき、実質的に時間制限なく無料で利用できる――と答弁しました。

さらに交通局は「機器を試験的に搭載し、さまざまな検証を実施する。まずは都01系統(渋谷~新橋)など乗客の多い路線から順次導入を図り、早期に都営バス全車両への設置を行いたい」との考えを明らかにしました。早ければ、来年度中にも設置される方向です。

2020年のオリンピック・パラリンピック東京招致が決まり、観光やビジネスで東京を訪れる外国人は飛躍的に増加することが予想されます。小型化するスマートフォンやタブレット端末を通じて、交通機関や観光地の情報を簡単に得ることができますが、平成23年に観光庁が外国人に対して行った調査では、旅行中に困ったこととして無料「Wi-Fi」に関することが第1位に挙がっています。

「Wi-Fi」とは、分かりやすく言えば、スマートフォンやタブレット端末でインターネットに無線で接続し高速でデータ通信が可能になる環境です。バスに乗りながら、高速でインターネットに無料接続できる環境は、海外からの観光客へのサービスだけでなく、東京で活躍するビジネスマンの仕事や、災害時の情報収集にも役立ちます。

【都営地下鉄での視覚障がい者対策】

高倉はこれまで本会議一般質問や委員会質疑を通じて、視覚障がい者の方々に安心して交通機関を利用していただけるよう、「音声」による案内装置の設置を推進してきました。この日の質疑では、平成24年度末までの装置の設置状況を明らかにするよう求めました。

交通局の答弁によると、整備状況は以下の通りです。

(音声案内装置)
エレベーター 100駅201カ所
エスカレーター 37駅118カ所
トイレ前 19駅23カ所

(誘導チャイム)
改札口 101駅171カ所
ホーム上階段 67駅197カ所

(案内触知図)
コンコース 51駅61カ所


豪雨対策や道路陥没防止対策について質問

【第2桃園川幹線の早期整備を】

高倉良生は11月12日開かれた都議会公営企業委員会で質疑に立ち、豪雨による下水道の浸水対策と道路陥没を防止する対策について下水道局の見解をただしました。

この中で高倉は、水害対策用の新しい貯留管が整備されたばかりの中野区内の大久保通り沿いで、8月12日の豪雨により住宅の浸水被害が発生した問題を取り上げ、応急的な対応策の取り組みのほかに、抜本策として「第2桃園川幹線」の早期整備を求めました。

中野区中央2丁目付近の大久保通り周辺は過去に浸水被害が多く発生したことから、都は平成24年度、大久保通り沿いの地下に約5000立方メートルの貯留管を整備しました。8月12日の豪雨では、この貯留管に3700立方メートルの雨水が入り、また付近に設置されている「かえで公園雨水調整池」にも約670立方メートルの雨水が流れ込みました。

高倉は豪雨の当日、浸水被害が発生した現場に飛んで調査し、下水道局に浸水防止対策を求めました。これを受けて同局は、中野区と連携して雨水マスのふたを格子状のグレーチングふたに取り替えることや取付管の新設などの対策を10月までに完了させました。

委員会質疑で高倉が早期整備求めた「第2桃園川幹線」は、かつて流れていた桃園川にふたをかけて下水道幹線として利用している「桃園川幹線」の下などに新たに整備する下水道幹線です。下水道局は早期に効果を発揮できるよう整備を進める考えを示しました。

【道路陥没対策重点11地区の取り組み進めよ】

高倉良生はまた、老朽化した下水道管による道路の陥没事故が数多く発生している現状を指摘し、具体的な対応を求めました。

下水道局によると、平成24年度の下水道管に起因する道路陥没の発生件数は区部全体で737件、そのうち中野区では55件発生しており、他区と比較して発生割合が多くなっています。

陥没の要因として、老朽化した下水道管が車の走行による振動などで破損し、周囲の土が管の中に流れ込むというもののほか、各家庭から排水を受ける取付管が粘土を焼いて作った「陶製」で「硬質塩化ビニル管」に比べて衝撃に弱いことなどが挙げられています。

高倉の指摘に対し、下水道局は「中野区では11地区を(陥没対策の)重点地区として取り組んでおり、4地区で工事に着手しており、今年度もう1地区で着手する予定」と答弁。高倉は「残る6地区についても早期に着手を」と強く取り組みを求めました。

<中野区内の陥没対策重点地区>
①中央4丁目付近(今年度着手)
②中央5丁目付近(着手)
③沼袋1・3・4丁目付近
④弥生町6丁目付近
⑤南台4丁目付近
⑥大和町1丁目付近
⑦鷺宮1・2丁目付近
⑧新井4丁目付近(着手)
⑨新井1丁目、上高田2丁目付近(着手)
⑩東中野3丁目、上高田1丁目付近(着手)
⑪中野3丁目、中央5丁目付近