今回で3回目となるストリートギャラリー展は野方商店街振興組合(榎本雅則理事長)が主催するイベントです。同時開催の作品展は、世界に向けて「アール・ブリュット」の発信を続ける社会福祉法人・愛成会が共催し、全国の作家の作品を展示したものです。
「アール・ブリュット」は「生(き)の芸術」といわれ、専門の美術教育を受けていない人々による既存の価値観にとらわれない芸術です。これを提唱したフランスの作家、ジャン・デュビュッフェは「最も純粋で、最も無垢な芸術であり、作り手の発想力のみが生み出す」と語っています。
野方WIZでの「アール・ブリュット de 街おこし3」には、世界的にも注目されている作家をはじめ国内で活動する多数の作家の作品が展示されました。次々に訪れる見学者に対し、愛成会のアートディレクターである小林瑞恵さんらが一つひとつの作品を詳細に解説していました。
高倉良生は公明党中野区議団の平山英明議員、甲田ゆり子議員と展示作品を鑑賞するとともに、小林さんや榎本理事長らと懇談。商店街が新しい芸術に着目し、街全体をひとつの美術館のようにしてユニークなイベントを展開する意義などについて意見交換しました。
商店街ではイベント期間中(11月9~17日)、買い物をした人に抽選券を配布。それを持って「アール・ブリュット de 街おこし3」の作品展を見に来ていただき、会場内にある箱に抽選券を投函すると、最終日の抽選会で景品が当たるという仕組みで、一人でも多くの人に「アール・ブリュット」作品に接してもらうよう工夫しています。
高倉良生は2009年(平成21年)12月9日の都議会本会議で初めて「アール・ブリュット」を取り上げ、発信の拠点づくりや作家の方々の活動に対する支援を訴えてきました。また、都庁の展望台や都政ギャラリーでの「アール・ブリュット」展の開催を応援してきました。中野区議会でも公明党の甲田ゆり子議員らが積極的に支援を訴えてきました。
2010~11年にパリで日本人作家の展覧会が開かれ、大好評を博しました。現在、日本人作家46人による約850点の作品がヨーロッパ各地を回る巡回展が続けられ、今年、ロンドンで開かれた巡回展では9万人を超える来場者でにぎわいました。
国においても公明党の高木美智代衆院議員や山本ひろし参院議員らが応援し、今年10月~11月に文科省で初めての「アール・ブリュット」作品展が開催されました。国の来年度予算概算要求にも「アール・ブリュット」などの芸術活動を支援する関連経費が計上されています。
商店街のイベント広場を中心に開催されたストリートギャラリー展
イベント会場で挨拶する高倉良生