高倉良生は11月14日開かれた都議会公営企業委員会で質疑に立ち、都営バス全車両への「Wi-Fi」機器の設置や、都営地下鉄での視覚障がい者対策について質問しました。
【都営バスへの「Wi-Fi」機器設置】
都議会公明党はこれまで、さまざまな機会を通じて都営バスへの「Wi-Fi」機器導入を提案してきました。この日の質疑で高倉は機器設置への取り組み状況をただしました。
これに対し交通局は、①8月に機器を設置する通信事業者を決定した②スマートフォンなどで都営バスの「Wi-Fi」を選択し、立ち上がる登録画面からメールアドレス登録を行えば、誰でも無料で利用できる③外国人旅行者も使えるよう4カ国語で案内する④接続は1回あたり180分とし、1日に何度でも接続でき、実質的に時間制限なく無料で利用できる――と答弁しました。
さらに交通局は「機器を試験的に搭載し、さまざまな検証を実施する。まずは都01系統(渋谷~新橋)など乗客の多い路線から順次導入を図り、早期に都営バス全車両への設置を行いたい」との考えを明らかにしました。早ければ、来年度中にも設置される方向です。
2020年のオリンピック・パラリンピック東京招致が決まり、観光やビジネスで東京を訪れる外国人は飛躍的に増加することが予想されます。小型化するスマートフォンやタブレット端末を通じて、交通機関や観光地の情報を簡単に得ることができますが、平成23年に観光庁が外国人に対して行った調査では、旅行中に困ったこととして無料「Wi-Fi」に関することが第1位に挙がっています。
「Wi-Fi」とは、分かりやすく言えば、スマートフォンやタブレット端末でインターネットに無線で接続し高速でデータ通信が可能になる環境です。バスに乗りながら、高速でインターネットに無料接続できる環境は、海外からの観光客へのサービスだけでなく、東京で活躍するビジネスマンの仕事や、災害時の情報収集にも役立ちます。
【都営地下鉄での視覚障がい者対策】
高倉はこれまで本会議一般質問や委員会質疑を通じて、視覚障がい者の方々に安心して交通機関を利用していただけるよう、「音声」による案内装置の設置を推進してきました。この日の質疑では、平成24年度末までの装置の設置状況を明らかにするよう求めました。
交通局の答弁によると、整備状況は以下の通りです。
(音声案内装置)
エレベーター 100駅201カ所
エスカレーター 37駅118カ所
トイレ前 19駅23カ所
(誘導チャイム)
改札口 101駅171カ所
ホーム上階段 67駅197カ所
(案内触知図)
コンコース 51駅61カ所