2013年10月25日金曜日

首都高速道路の老朽化の状況を調査しました

公明党は老朽化した社会インフラの整備と景気・経済の浮揚を同時に進める取り組みとして「防災・減災ニューディール」政策を進めています。高倉良生はこの取り組みの一環として、10月24日、都内を走る首都高速道路の老朽化の状況を調査しました。

高倉がこの日見た現場は、首都高1号羽田線(東品川・鮫洲区間)と、都心環状線(築地川区間)の2か所です。

羽田線の同区間は、京浜運河上に桟橋の構造になっている部分や、護岸埋め立ての上に仮設のような形で高速道が走っています。昭和38年の供用開始から約50年が経過し、激しい腐食、コンクリート剥離、鉄筋露出、ひび割れなどが発生しています。

都心環状線の同区間は、築地川を干拓して作った高速道です。供用開始から約50年が経過し、多数の損傷発生や、道路上に架かる橋の老朽化のほか、河川空間を利用したために急カーブが連続するといった交通安全上の課題があります。

首都高の総延長は約300キロメートル。そのうち経過年数が40年以上の部分が約3割(約100キロメートル)、30年以上が約5割(160キロメートル)を占めています。さらに、きめ細かな維持管理が必要な高架橋やトンネルなどの構造物比率が約95%にも及んでいます。

首都高速の大規模更新のあり方を検討するため設置された「調査研究委員会」が今年1月、提言を発表しました。それによると、大規模更新が必要な区間として1号羽田線など10か所(約16キロメートル)、大規模修繕が必要な区間として35か所(約28キロメートル)がピックアップされました。それらを実施する費用としては7900~9100億円が必要とされています。

この日の視察で高倉良生は、桟橋構造になっている区間の更新方策や、道路上部空間の高度利用など都市再生と連携した更新のプロジェクトなどについて首都高関係者と活発に意見交換しました。
1号羽田線(東品川・鮫洲区間)を調査
 
桟橋構造で腐食の激しい1号羽田線

都心環状線(築地川区間)を調査

道路上部利用の検討も必要な都心環状線