2012年4月16日月曜日

高尾山の山頂トイレが3倍に増設、行楽シーズンの長い待ち時間が改善へ

 ミシュランの三つ星観光地として年間約280万人が訪れる八王子市の高尾山(599メートル)山頂に、この春からトイレが大幅に増設され、登山ピーク時には「1時間待ち」といわれる状況が改善されます。平成21年第4回都議会定例会一般質問で、環境保護と登山客の利便性向上につながる取り組みとして増設を求めていたものです。

 高尾山山頂のトイレは従来、浄化槽方式のものだけでした。たくさんの登山客が訪れる行楽シーズンには、仮設トイレで対処していましたが間に会わず、登山客は長時間待つことを強いられていました。トイレの増設には新たな浄化槽設置スペースが必要ですが、地形的な制約からスペース確保が難しい状況になっていました。そこで途中の薬王院まで敷設されている下水道管を山頂まで延伸して、トイレを増設することにしました。

 増設されたのは山頂のビジターセンター横と登山道1号路沿いで、男性用12、女性用43、だれでもトイレ2の計57。従来からあったトイレ32と合わせて、約3倍の89へと大幅に増え、春や秋の登山ピーク時にも対応できるようになりました。

 増設されたトイレの一部(ビジターセンター横)は3月30日から共用が始まり、1号路沿いのトイレ(1階部分)がゴールデンウイークに間に合う形で4月28日から、5月後半にはその2階部分を含めた全体の使用が可能になる予定です。

 トイレにはウォッシュレットも付いていますが、これは、山頂からの下水道管が複雑な地形に沿って敷設されているため、トイレットペーパーの使用による管の詰まりを防ぐための措置です。

2012年4月14日土曜日

福島市弁天山公園で除染ボランティア活動に参加しました

福島市の弁天山公園で行われた除染ボランティア活動に参加してきました。東京から早朝に車で出発し、集合場所の福島県総合社会福祉センターに午前9時半少し前に到着しました。


受付を済ませ、作業用の手袋やマスク、さらに放射線量を積算する機器を受け取って、センター3階に上がりました。会場はボランティアメンバーの熱気で汗ばむほどでした。


主な除染作業は、公園内の落ち葉、腐葉土、枯れ枝などの収集です。作業内容と注意事項について詳しい説明がありました。公園周辺の民家は除染が行われていますが、公園の除染を行わないと、それが流れていつまでも民家への影響がぬぐえない、とのことでした。


同センターからマイクロバスに分乗して弁天山に向かいました。私が所属したのは「Eグループ」。弁天山の西側の斜面が担当場所です。熊手やほうきを使って、落ち葉、腐葉土、枯れ枝を集め、それをビニール袋に入れていきます。ビニール袋はけっこうな重さになります。それを福島県の職員が運んでいきます。

雨がそぼ降るなかでの作業でしたが、汗だくになりました。最後に落ち葉や腐葉土を入れたビニール袋を集積場まで運んで、作業を終えました。マイクロバスに乗る前に、うがいをし、手や長靴を洗いました。


この日の作業で私が受けた放射線量は「2マイクロシーベルト」。年間の許容量は1ミリシーベルトですから、同じ作業を500回できる計算になります。


除染はまさに「人海戦術」的な作業です。福島の除染作業を推進するためには、全国のボランティアの応援が不可欠だと実感しました。


都議会公明党は今年第1回都議会定例会で、東京からの積極的な除染ボランティア派遣を提案しました。東京は率先して福島県の除染活動に取り組んでいく必要があると思います。

2012年4月8日日曜日

遠位型ミオパチー患者会のシンポジウムに参加しました

心臓より遠い体の部分から次第に筋力が失われていく、100万人に数人といわれる希少難病の「遠位型(えんいがた)ミオパチー」患者会によるシンポジウムがJR品川駅そばで開かれ、私も参加してきました。確実に取り組みが前進しています。

患者会の念願である治療薬については、東北大学医学部での医師主導による第1相試験が終わり、今後の2相・3相試験への課題も報告されました。希少難病の病薬開発に着手しにくい現状を打破する創薬モデルケースになるかと思います。

「遠位型ミオパチー」への国の対応を求める署名は180万筆以上になり、昨年末、厚労省に提出されています。皆さんのさらなるご支援をお願いいたします。
きょうは患者会代表の辻美喜男さんや代表代行の織田友理子さんとも懇談しました。
写真は患者会代表の辻美喜男さん(右)、代表代行の織田友理子さん(左)です。

2012年4月7日土曜日

AIJによる年金資産消失問題と公的年金制度(公明新聞から)


[画像]記事画像公明新聞:2012年4月7日付
 
公的年金は揺るがず
企業独自の上乗せ分の問題
坂口力副代表に聞く
 
AIJ投資顧問による年金資産消失問題を受け、NHK番組「週刊 ニュース深読み」(3月31日放送)が公的年金にも「大きな影響がありそうだ」などと報道したことから、年金加入者の間に波紋が広がっています。そこで、公明党の坂口力副代表(元厚生労働相)に見解を聞きました。

誤解招きかねないマスコミ報道

厚生年金加入者の内訳
 
―AIJ問題で厚生年金に加入するサラリーマン全員が、影響を受けるのでしょうか。

坂口力副代表 まず整理しなければならないのは、AIJによる詐欺まがいの悪質な行為と、公的年金制度の安定性の問題は別だということです。ここを混同してはいけません。

AIJの問題は、いわゆる1階(基礎年金)、2階(厚生年金)部分の公的年金の話ではなく、それぞれの企業が独自に行っている3階部分の年金の話です。初めから3階部分の企業年金に加入していない人は、将来受け取る給付額への影響はありません。

―厚生年金の本体にも影響が出ているのでは。

坂口 全国には現在595の厚生年金基金があります。同基金では厚生年金保険料の一部を預かって、私的年金の部分と一緒に運用しています。これを「代行」というのですが、運用がうまくいかずに基金の資産が減り、厚生年金の支払い部分も賄えない「代行割れ」をしている基金が213あります。

―代行割れ基金の状況は。
 
坂口
 厚生労働省によると代行割れしている総額は6300億円で、最優先で返済するよう各企業に義務付けられています。これまでのところ、返済不可能になって穴が開いた事例はありません。それに2008年度末に478あった代行割れ基金は、213と減っています。各基金とも頑張って返済しているのです。

―74の厚生年金基金がAIJに運用を委託し、公的年金の資産に1000億円もの穴が開いたとされています。
 
坂口
 この穴埋めは、3階部分を作った企業の責任で行わなければなりません。その後はAIJと各基金との問題です。気の毒な言い方ですが、委託していた基金は高利回りを期待して、AIJの甘い誘い文句に乗ってしまった側面もあります。

―一方で06年に150兆円あった公的年金の積立金が、現在は110兆円まで減っているとの報道もあります。

坂口 確かに年金給付に積立金を充てて財政運営をしていくと04年に決めたことから現在、121.9兆円まで取り崩されていますが、これとは別に27兆円が厚生年金基金の積立金として存在します。この27兆円が返ってこないことを前提にしたような報道は間違っています。

27兆円のうち10兆円は企業年金連合会が保有し、これは確実に返ってきます。残り約17.6兆円を595の基金が持っています。このうち代行部分が14.8兆円で、これまで順調に返済されてきました。

08年のリーマン・ショック以降、景気低迷が続いています。デフレ(物価の継続的な下落)で経済成長率も非常に低い中で利回りも良くない。年金制度にとっては極めて厳しい経済環境ですが、景気を好転させることができれば年金財政をもっと安定させることができます。

東中野銀座商店街の桜まつりで踊りました

中野区内も桜が満開です。自宅に近い東中野銀座商店街で恒例の「桜まつり」が開かれ、夜の商店街を、おそろいの法被を着て踊りました。東京音頭、桜音頭、炭坑節…。毎年踊っているので、踊り方はすぐ思い出します。


東中野では、JR中央線線路の土手に沿って桜並木が続きます。土手に菜の花が咲くと、桜の花のピンクと菜の花の黄色が織りなす素晴らしい景色になります。都内でも有名な春の景色だと思います。

都立富士高校・付属中学校の入学式に出席しました

中野区にある東京都立富士高校・付属中学校の入学式に出席しました。この学校は中高一貫校として2年前にスタートし、今回の入学式で高校・中学ともすべて一貫校になってからの生徒になりました。

新入生は高校200人、中学120人。真新しい学生服に身を包み、緊張と期待にあふれた表情で入学式に臨んでいました。中高一貫校として新しい伝統を築いていってほしいと念願しています。

校庭の桜はまさに今が満開といった感じでした。この土日が東京の桜は見頃だと思います。入学式はやはり満開の桜がよく似あいますね。

2012年4月1日日曜日

中野の警察大学校等跡地に「四季の森公園」が完成

東京・中野区の警察大学校等跡地に防災施設を備えた「四季の森公園」が完成し、4月1日午前、開園式が行われました。高倉良生も出席し、開園を祝いました。

公園の広さは約1.5ヘクタール、周辺施設の公共空地を加えると、約3ヘクタールの広さになります。防災用井戸や災害用トイレ27基も設置され、災害時には広域避難場所の役割を果たします。

周囲には民間施設(セントラルパーク)のほか、明治大学・帝京平成大学・早稲田大学のキャンパスなどの設置が進められており、既に開設している東京警察病院と合わせて、中野の安全・安心、まちの活性化、文教など各種機能を有するエリアになります。

この地域は、江戸時代には5代将軍・徳川綱吉が設けた犬屋敷がいくつもあり、明治期から第2次大戦までは陸軍施設(陸軍中野学校もここにありました)、戦後は警察庁警察大学校や警視庁警察学校用地として使われてきました。その間、一般の人は入ることができない地域でした。

高倉良生は中野区区議会議員時代には、この警察大学校等跡地利用に関する特別委員会に所属し跡地利用を推進してきたほか、都議になってからは東京都都市計画審議会委員として跡地一帯の都市計画決定に携わってきました。