2013年10月2日水曜日

文科省でのアール・ブリュット作品展「心がカタチをもつとき」のオープニングに行ってきました

 高倉良生は10月2日午前、文部科学省「情報ひろば展示室文化コーナー」で始まったアール・ブリュットの作品展「心がカタチをもつとき」のオープニングに出席しました。ヨーロッパで日本人アール・ブリュット作家への評価が高まるなか、文科省で作品展を開催する意義は大きく、障害者をはじめとする幅広い芸術への理解の広がりが期待されます。

 アール・ブリュットは「生(き)の芸術」といわれ、専門の美術教育を受けていない人々による既存の価値観にとらわれない芸術です。これを提唱したフランスの作家、ジャン・デュビュッフェは「最も純粋で、最も無垢な芸術であり、作り手の発想力のみが生み出す」と語っています。今回の作品展では国内の作家17人による約270点の作品が紹介されています。

 オープニングでは青柳正規・文化庁長官が挨拶に立ち、「言葉だけでなく色や形による表現で、この世界をもっと広く、緊密なものにできるのがアール・ブリュット」と称え、作家の方々のさらなる活躍に期待を寄せました。また、出展作家を代表して長野県在住の魲万里絵(すずき・まりえ)さんが登壇し、自らの作品づくりの状況や作品展開催への感謝の思いを述べました。

 そのあと参加者は、文化コーナーの壁や展示台に並べられた作品を一つひとつ鑑賞し、その作品を生み出した作家の方々の活動について関係者から説明を受けました。高倉は、精巧な紙製の模型電車を作る東京在住の作家、水谷伸郎さんから、電車づくりをはじめたきっかけや、現在の製作の様子などについてお話を聞くなど、会場で作家の方々と懇談しました。

 文科省は厚生労働省と共同して障害者芸術の支援をする懇談会で議論を重ね、今年8月に中間まとめを発表。それを踏まえた取り組みのひとつとして、今回の作品展を開催しました。来年度予算の概算要求にもアール・ブリュットなどの芸術活動を支援する関連経費を計上しています。

 作品展は11月14日まで。会場は旧文部省庁舎の3階(千代田区霞が関3-2-2 問い合わせは03-5253-4111)。開館時間は10時~18時(土日、祝日は休館)。

作家を代表して挨拶する魲万里絵(すずき・まりえ)さん

ヴェネチア・ビエンナーレにも招待された作家、澤田真一さんの作品

会場にはたくさんのアール・ブリュット作品が展示されています